滋賀エコ・エコノミー推進事業

滋賀県低炭素社会づくり賞 H27年度受賞者

滋賀県低炭素社会づくり賞低炭素化事業部門受賞者に奨励金授与

 低炭素社会づくりに関する特に優れた取組を行った県民、事業者および民間団体の方々を表彰する滋賀県低炭素社会づくり賞表彰式が平成28年3月29日にコラボしが21で開催され、「低炭素化事業部門」で4社、「事業者行動計画書制度部門」で3社が知事から表彰されました。
 淡海環境保全財団では、環境と経済の両立をめざすエコ・エコノミー事業の一環として、温室効果ガス排出削減に貢献する製品やサービスを生み出す優れた事業活動を表彰する「低炭素化事業部門受賞者」に50万円の奨励金を贈呈しました。
 表彰式に先立ち、受賞者から、開発した製品やサービスについてプレゼンテーションがありました。

低炭素化事業部門受賞者は次の4社です。

  • 株式会社アオヤマエコシステム
  • 湖北工業株式会社
  • 滋賀特機株式会社
  • 株式会社セブンワンツリーズ

H27年度受賞者

低炭素化事業部門

  • 株式会社アオヤマエコシステム(大津市)
  • 湖北工業株式会社(長浜市)
  • 滋賀特機株式会社(大津市)
  • 株式会社セブンワンツリーズ(野洲市)

事業者行動計画書制度部門

  • 京セラ株式会社 滋賀八日市工場(東近江市)
  • 積水化学工業株式会社 多賀工場(多賀町)
  • パナホーム株式会社 本社工場(東近江市)

低炭素化事業部門

温室効果ガス排出削減に貢献する製品・サービスを生み出す事業活動を行っている事業者を表彰
低炭素社会づくり賞低炭素化事業部門 受賞対象製品・サービス紹介

株式会社アオヤマエコシステム(大津市)

<活性酸素処理による琵琶湖水草堆肥化の開発>

  • 開発した活性空気処理装置「α-GAIA」により、水草を燃やすことなく、高温処理もせず、空気中の酸素を変化させて活性酸素で、細胞壁の破壊と水分の蒸散を行い、ほぼ1日で乾燥させることができた。
  • 乾燥後の粉末を、堆肥として利用し、水草の有機物源・栄養源を有効利用することによって CO2を大気に放出させることなく土壌への固定化を進める「CO2削減琵琶湖水草堆肥化モデル」を確立した。
株式会社アオヤマエコシステム(大津市)資料

湖北工業株式会社(長浜市)

<琵琶湖のヨシを原材料とする電気二重層キャパシタ電極材料活性炭の製造>

  • 琵琶湖のヨシをペレット化し、窒素ガスで炭素化、水蒸気賦活し、電気二重層キャパシタ電極材料活性炭を製造し、CO2の固定化を図る。
  • 製造したキャパシタは、アイドリングストップ車用蓄電モジュール、電気自動車用電源まわり(回生エネルギー用)に用いられることによってCO2削減に寄与する。
湖北工業株式会社(長浜市)資料

滋賀特機株式会社(大津市)

<空調制御システム・デマンドコントローラ「かんデマ」の製造・販売>

  • デマンドコントローラ「かんデマ」で空調を3分毎にオン・オフ制御することにより、室温を大きく変動させることなく10%~20%の節電を図り、「ガマンする節電」から「スマートな節電」を可能とした。

 <冷蔵ショーケースの省エネを実現する「ジャスト・クール・システム」の開発>

  • 新開発の蓄熱材をショーケースに取り付けることで霜取り時等のショーケース内の温度上昇を抑え、省エネ化を図る。
滋賀特機株式会社(大津市)資料

株式会社セブンワンツリーズ(野洲市)

<照明器具の省エネコンサルティングおよび販売>

  • 照明器具販売時に、企業自体の省エネコンサルティングを実施し、企業に応じた「省エネ対策」を提案するなど低炭素社会の実現に貢献している。
  • 追加的な電力消費が無い、高性能反射板を組み合わせた高効率照明器具を販売することで、反射板を設置する前と同等以上の照度を確保するとともに、大幅な電力量削減を実現した。
株式会社セブンワンツリーズ(野洲市)資料

事業者行動計画書制度部門

事業者行動計画書制度において、事業者行動計画書および報告書を提出した者のうち、事業活動における自社の温室効果ガス排出の量の削減に関して他の事業者の模範となる特に優れた取組を行っている事業者を表彰

京セラ株式会社 滋賀八日市工場(東近江市)

  • 毎月開催する省エネ委員会により、各部署の省エネ計画の進捗状況を報告するとともに、毎月の省エネ計画の進捗グラフを食堂に掲示し、全従業員での情報共有を行っている。
  • 各部署持ち回りで省エネの取組事例を紹介した「省エネインフォメーション」を作成し、省エネに関する有益な情報提供を行っている。
  • 停止可能な設備を予め各部署で調査・ピックアップし、夏のデマンド逼迫時には全館放送により設備の停止や室外機への散水、エアコン・熱源等の温度設定の変更を呼びかけている。
  • 個別設置されていた熱源の配管を繋げ、低負荷で稼働していた熱源やその周辺機器を停止することにより省エネを実現している。
  • ポンプの運転状況を確認し、設備仕様に対して能力が過剰なものの中から投資対効果の高いものを対象に、ポンプの能力が最適となるように更新することにより、ポンプの省エネ化を推進している。

積水化学工業株式会社 多賀工場(多賀町)

  • ECO-JIT 活動(必要な時に必要なエネルギー量を供給・使用)により無駄の発掘と削減をテーマ化し、工場全体で活動を展開している。
  • ECO-JIT 活動により消費エネルギーの多いクリーンルームの空調について、機能を清浄度、温度、湿度に細分化し、最適化することで運用改善を積み重ねている。
  • 設備導入時、独自で作成したエネルギーチェックシートを用い使用エネルギーを把握し、エネルギー負荷の事前把握を行っている。
  • 電気・蒸気の使用量は設備単位で見える化がされており、分析・改善の重要なツールとして日常的に活用されている。

パナホーム株式会社 本社工場(東近江市)

  • 事業所内の関係各署が一体となり、粉体塗装ラインの各工程の生産プロセスの改善による生産性の向上と同時にエネルギー使用量の削減に取り組んでいる。
  • 粉体塗装ラインの各工程別エネルギー使用量を見える化することにより、各工程の異常状態の早期発見によるロス低減や改善活動などを継続的に実施している。
  • 「環境ロス=工場ロス」の方針の下、事業活動におけるエネルギーロスの削減活動を工場地区内の全従業員で展開している。
  • 人材育成を目指したモノづくり競技大会である「エコマインド競技」を開催し、環境に関する知識と現場改善力の向上を図っている。

 


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