滋賀エコ・エコノミー推進事業

滋賀県低炭素社会づくり賞 H29年度受賞者

滋賀県低炭素社会づくり賞低炭素化事業部門受賞者に奨励金授与

 低炭素社会づくりに関する特に優れた取組を行った県民、事業者および民間団体の方々を表彰する滋賀県低炭素社会づくり賞表彰式が平成29年10月18日にびわ湖環境ビジネスメッセ会場で開催され、「低炭素化事業部門」で4社、「事業者行動計画書制度部門」で4社が知事から表彰されました。
 淡海環境保全財団では、環境と経済の両立をめざすエコ・エコノミー事業の一環として、温室効果ガス排出削減に貢献する製品やサービスを生み出す優れた事業活動を表彰する「低炭素化事業部門受賞者」に50万円の奨励金を贈呈しました。
 表彰式後に受賞者から、開発した製品やサービスについてプレゼンテーションがありました。

低炭素化事業部門受賞者は次の4社です。

  • 油藤商事株式会社
  • 株式会社三東工業社
  • 日産陶業株式会社
  • 株式会社日吉

H29年度受賞者

低炭素化事業部門

  • 油籐商事株式会社(豊郷町)
  • 株式会社三東工業社(甲賀市)
  • 日産陶業株式会社(甲賀市)
  • 株式会社日吉(近江八幡市)

事業者行動計画書制度部門

  • 株式会社イトーキ滋賀事業所(近江八幡市)
  • 王子エフテックス株式会社 滋賀工場(湖南市)
  • 麒麟麦酒株式会社 滋賀工場(多賀町)
  • 株式会社コクヨ工業滋賀(愛荘町)
  • 日本電気硝子株式会社 滋賀高月事業場(長浜市)
  • 株式会社麗光 日野工場(日野町)

低炭素化事業部門

温室効果ガス排出削減に貢献する製品・サービスを生み出す事業活動を行っている事業者を表彰
低炭素社会づくり賞低炭素化事業部門 受賞対象製品・サービス紹介

油籐商事株式会社(豊郷町)

<バイオデイーゼル燃料(BDF)の精製と回収・販売の地産地消>

  • 自社で1日1000LのBDF精製設備を建設し、高品質なBDFを生産している。
  • 地域で回収ルートと販売ルートを確保し、BDFの地産地消を進めている。
油籐商事株式会社(豊郷町)資料

株式会社三東工業社(甲賀市)

<信楽本店社屋建設でのCLT(直交集積材)パネル工法の実証>

  • 面で支える工法であり、従来工法(軸組工法、軽量鉄骨造)と比較して多くの木材を使用している。
  • 滋賀県初のCLTパネル工法による建築物で、CLTパネル工法の普及のため、見学を受け入れている。
  • 構造材はすべて滋賀県産材のスギを使用している。

日産陶業株式会社(甲賀市)

<エネルギーが不要な陶器製加湿器の開発・販売>

  • 信楽焼の多孔質、調湿性を活用し、使用時にエネルギーが不要で経済性に優れた加湿器を製造している。
  • どこでも使うことができるように、花瓶としての機能やデザイン性を充実させている。
日産陶業株式会社(甲賀市)資料

株式会社日吉(近江八幡市)

<二酸化炭素排出が少ないダイオキシン類分析の実施>

  • エネルギー使用量の少ない生物検定法を用いたダイオキシン類分析法で分析を実施している。
  • 分析試料量が少なくて済むことから、分析過程での電力使用量の削減を図ることができる。
株式会社日吉(近江八幡市)資料

事業者行動計画書制度部門

事業者行動計画書制度において、事業者行動計画書および報告書を提出した者のうち、事業活動における自社の温室効果ガス排出の量の削減に関して他の事業者の模範となる特に優れた取組を行っている事業者を表彰

株式会社イトーキ滋賀事業所(近江八幡市)

  • 各建屋の照明LED化に当たり、共用部分には人感センサー、工場窓際には自動調光センサーを設置し、必要以上の照度とならないよう調整を行いながら省エネを図った。
  • 電力監視システムを用いたリアルタイムの電力見える化により、待機電力や突発的な使用電力の把握を行い生産工程での省エネ改善を図った。動力別の電力見える化により、塗装ラインでの生産状況に応じた運転条件の最適化を実現。
  • 製品の軽量化など温室効果ガスの排出削減を行っているが、それでも排出してしまう温室効果ガスについてはクレジットを購入し、カーボンオフセットを実施。

王子エフテックス株式会社 滋賀工場(湖南市)

  • 年間の省エネ目標を設定し、工場全体で製品ごとにビジュアルマネジメント(取組とその効果の見える化)による省エネ活動を展開し、エネルギーの削減を推進。各部署にビジュアルマネジメントボードを設置し、全現場担当者に対して毎月の目標達成状況などのフィードバックを実施。
  • 設備改善により、蒸気の有効利用およびボイラーブロー水の熱回収を推進。

 

麒麟麦酒株式会社 滋賀工場(多賀町)

  • 工場内の各担当が協力して省エネ委員会を運営し、年間省エネ目標達成に向けた省エネ活動を継続的に推進。
  • 生産工程の運用の見直しによる製品特性に応じた洗浄手法の確立、定期的なパトロールによる蒸気漏れの早期発見および早期修繕により蒸気使用量等の削減を実施。
  • 排水の嫌気処理において発生するメタンガスを回収し燃料として使用。ガス精製装置の改善によりメタンガスの回収率を改善。また、排水処理設備の改良により、流入SS(浮遊物質量)およびBOD(生物化学的酸素要求量)を低減させ、排出される温室効果ガスも削減。

 

株式会社コクヨ工業滋賀(愛荘町)

  • リアルタイムでの電力使用量の見える化を省エネ効果の把握や、歩留まり改善および生産性向上の評価指標の1つとして活用。
  • 社内改善提案制度にて社員から挙がった節電提案を元に改善を行い、提案→実施→評価の好サイクルを回し、全従業員の意識向上と省エネ取組を推進。
  • 「ヨシでびわ湖を守るネットワーク」を立ち上げ、ボランティア活動を展開。温室効果ガス固定効果のあるヨシを使った紙製品文具の開発、製造、販売を行い、自然環境保全の啓発をしながら低炭素社会づくりも推進。

 

日本電気硝子株式会社 滋賀高月事業場(長浜市)

  • 省エネルギー委員会を定期的に開催し、製造現場などのエネルギー消費の多い部門を中心に省エネ目標の進捗管理を実施。
  • 蒸気供給制御システムの追加により、生産工程で使用する蒸気の効率的な供給を可能とする運用改善を実施。

株式会社麗光 日野工場(日野町)

  • ボイラ燃料の転換および機器の高効率化にかかる設備更新に当たり、排気余熱の有効利用を推進。
  • 環境、エネルギーモニター表示板を自作して外気温、湿度および機器運転状況の見える化を図り、生産現場等に設置することで省エネ活動を展開。
  • 見える化を進めたことで、休日を中心に空調機器の連続運転を緩和する体制を構築する運用改善が可能となり、エネルギー使用量を大きく削減。

 


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